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日記というか最早黒歴史帳です
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センターが終わり、自分へのご褒美に「千恵子抄」を買ってきました。

もう数ヶ月小説を買ってないんだと思うと信じられないような気がします。飢餓寸前とは流石に言い過ぎですが欲求不満の頭にこの本を選んで良かったと思いました。

でも今は口も眼も鼻もあらゆる器官が役立たずで言葉すら纏まらないのです。凄い勢いで涙が出て吃驚しました。40ページを越えた辺りで私の眼はどうにかしてしまったのではないかと思いました。

何処を触っても涙が残っていて、こんな水分がどこから出るんだろう。袖も膝も胸も襟首も濡れて、それでもまだ残っているなんて凄いといっそ感心してしまいます。

零れ落ちた瞬間は頬より温かいのに顎にたどり着いた時にはもう冷たくなっています。そこから膝や手の甲にぽたぽた落ちて冷たいです。眼が真っ赤に充血して鼻が赤くなって、お風呂に入ってきたのに結局また泣いてしまったので病気のウサギのような様相です。

悲しいのではなくて、ただ堪らないのです。チープな言葉は使いたくないと思うのだけれど、そうすると私のボギャブラリはあんまりに乏しいので、だから黙って泣くしかないということになってしまいました。黙っているとぎょっとする勢いで涙が零れます。どうしてこんなに涙が出るんだろう。声はひとつも出ないのに。

嗚咽すらひとつも出ません。吃驚する勢いで涙が流れて、後は只管洟をかむ音です。もう子供のように泣けない事が寂しい。けれどそれ以上に何処に潜んでいたのかと自分の涙の量に驚いてしまいます。

もう1時間以上ずっと泣いています。こんなに泣いたのは何時以来だろう。最後に泣いたのは何時だったろう。私は酷い嘘吐きなので日記を読み返してもはっきりそうとは思い返せないのです。


ああ、綺麗な愛があるんだなぁ。

黙って泣くことしかできないくらい。

 

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